取引が規制されている象牙を「マンモスの牙」と偽って販売したとして、警視庁は、埼玉県草加市の「醍醐象牙店」社長の醍醐昌勝容疑者(84)ら4人を不正競争防止法(誤認惹起表示)違反などの疑いで逮捕し、4日発表した。従業員ら3人と法人としての同店についても、同容疑などで書類送検した。7人は容疑をおおむね認めているという。 生活環境課によると、容疑は2022~23年、ネットオークションサイトで、象牙であることを表示せずに「象牙風・マンモス・マッコウ・水牛いろいろ加工素材」などと商品の内容を誤認させるような虚偽の表示をしたうえで、4人に計約12万6千円で象牙製品を販売したというもの。象牙の出品が禁じられているサイトだったという。 昌勝容疑者の息子で元社長の信昌容疑者(58)については、全形を保った象牙を分割したのに、「種の保存法」で定められている「管理表」を作成していなかった疑いもある。