2.2億円の腕時計を詐取疑い、会社代表逮捕 SNSで活動、本出版も

転売目的で腕時計をだまし取ったとして、京都府警は5日、オーダースーツ販売会社「オックスフォード」(大阪市中央区)代表取締役の小松直哉容疑者(40)=京都市南区=を詐欺の疑いで逮捕した。小松容疑者は会社を経営する傍ら、SNSなどで「マグマ小松」と名乗って活動。ファッションに関する本も出版するなどしていた。 逮捕容疑は2024年9月30日、京都市右京区の不動産会社役員の男性(54)が2億2000万円で購入した外国製の高級腕時計について、「2億3000万円で転売できる」などと持ちかけ、だまし取ったとされる。「詐欺をするつもりでやったわけではない」と容疑を否認しているという。 府警捜査2課によると、小松容疑者は転売で得られる1000万円を山分けしようと、知人を介して男性に接触。時計の元の所有者への支払いを共同でする約束をし、男性が前金として7500万円を所有者に渡した。 しかし腕時計を受け取った小松容疑者が、無断で約2億円で転売。男性を通じて所有者には残りの代金1億4500万円を払ったが、残りは自身が経営する会社の支払いなどに充てたとみられる。 男性は25年5月、小松容疑者を詐欺容疑で刑事告訴し、府警が捜査していた。【水谷怜央那】

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