宮城県岩沼市の海岸で4月、仙台市の保育士、行仕由佳さん(35)が遺体で見つかった事件で、殺人容疑などで逮捕された岩沼市、無職佐藤蓮真容疑者(21)が、行仕さんの殺害と遺体の遺棄を認める供述を始めたことが5日、捜査関係者への取材で分かった。仙台地検は近く佐藤容疑者を殺人などの罪で起訴するとみられる。 佐藤容疑者は4月、岩沼市の海岸で、行仕さんの遺体を遺棄したとして死体遺棄容疑で県警に逮捕され、5月に行仕さんの胸などを刃物で数回突き刺して殺害したとして殺人容疑で再逮捕されている。死体遺棄容疑については、仙台地検が処分保留としている。 捜査関係者によると、佐藤容疑者はこれまで、事件があったとされる4月12日夜、行仕さんと海岸に行ったことは認める一方、死体遺棄容疑を否認し、殺人容疑については黙秘していた。だが、数日前から一転「殺人も死体遺棄も認めます」と供述し始めたという。