不動産会社の代表になりすまし、金をだまし取ったなどとして逮捕されたいわゆる「地面師」の男らが、近年地価が高騰する大阪・ミナミの不動産を売買の対象にしていたことがわかりました。 6日朝、詐欺の疑いで送検されたのは、会社役員の福田裕容疑者(52)です。 福田容疑者は去年、すでに逮捕されている粂陵平容疑者(24)と共謀し、不動産会社の代表になりすまして会社が所有するビルを売却するとウソをつき、別の不動産会社から14億円余りをだまし取る、いわゆる「地面師詐欺」をした疑いがもたれています。 その後の捜査関係者への取材で、売買の対象となった3つのビルは、いずれも近年、地価が高騰する大阪・ミナミにあることが新たにわかりました。 ミナミではさらなる地価上昇を見越した不動産取引が活発になっていて、警察は地面師グループがこうした状況に目をつけて犯行に及んだとみて調べています。