『魔物(마물)』(テレビ朝日系)が、6月13日放送の第8話にて最終回を迎える。元々“ラブサスペンス”と謳われスタートした『魔物(마물)』だが、最終章突入の第7話は、そのサスペンス要素に全振りしたような内容となっている。 凍也(塩野瑛久)は名田家で夏音(北香那)に再び暴力を振るい、陽子(神野三鈴)を階段から突き落とし、あやめ(麻生久美子)を待ち受けていた。美しくも、狂気を孕んだ凍也が窓辺に佇むショットから、画面はブラックアウト。 邸宅を何台ものパトカーが取り囲む中、血まみれになったあやめが金原(うらじぬの)刑事に手錠をかけられ歩いてくる。後から出てくるのは、ブルーシートがかけられた担架。次回の予告からも明らかであるが、あやめが凍也を殺害した容疑で法廷に立っている、というのが第1話から毎話の冒頭にインサートされていたことに気づくという見事な構成となっている。 まるで『クジャクのダンス、誰が見た?』(TBS系)最終回前のような怒涛の展開だが、それ以前の第7話の内容も振り返っていきたい。