お盆など長期休暇で家を留守にする人が増える夏を前に、侵入盗の被害を防ぐため、警視庁練馬署は10日、練馬区内の福祉施設で、区役所や町会とともに防犯講話を実施した。署員が具体的な対策を紹介し、近隣住民ら約30人が参加し、真剣な表情で耳を傾けていた。 同署生活安全課防犯係の川村昌也さんは講話で、「実際に逮捕した容疑者に話を聞くと、『近所の人に声をかけられたから侵入をやめた』『防犯カメラがついていたから侵入をやめた』という意見が多い。日ごろから防犯意識を高く持ち、近所の方と交流を図るのが防犯対策には有効」と地域のつながりの重要性を語った。 練馬署によると、管内では今年、5月末までに侵入盗が11件あり、約696万円の被害があった。一昨年や昨年と比べると件数は減少傾向にあるものの、1件あたりの被害額が大きくなっているという。この日は講話のほか、防犯アラームなどの無料配布や、防犯対策物品の購入や設置の際に利用できる助成金の説明が行われた。