まさか警官が「記者を狙った?」…LAデモ取材の豪リポーターが警官の「弾」で負傷、カメラが捉えた「発砲の瞬間」

6月7日、ロサンゼルスで激化する抗議デモの中、オーストラリア人記者ローラン・トマシが、警官の発射した弾で負傷した。全米で広がる抗議の背景には、ドナルド・トランプ大統領による移民強制捜査がある。 報道の自由や、デモ現場で取材を行う記者の安全が国際的に懸念されるなか、警察が「致死性の低い兵器(less-lethal munitions)」を記者に向けて使用したことは、アメリカの法執行機関のメディアに対する強硬姿勢を浮き彫りにした。 6月6日に実施された一連の移民捜査をきっかけに発生したロサンゼルスでの大規模な抗議。これを受けてトランプ大統領は、カリフォルニア州知事ギャビン・ニューサムの反対にもかかわらず、州兵を連邦政府の支配下に置き、ロサンゼルスへ派遣した。 被弾したトマシ記者は「9News Australia」の米国特派員。7日の夜、ロサンゼルス中心部付近で発生したデモ参加者と武装した警官隊との衝突の様子を取材中に「致死性の低い弾丸」を撃ち込まれた。 「致死性の低い兵器(less-lethal munitions)」とは、ゴム弾、催涙スプレー、催涙ガス、電気ショック兵器などを指す。 「9News」は声明で「ローラン・トマシはゴム弾に被弾した」と発表。「ローランとカメラマンは無事であり、今後もこの一連の出来事を伝える重要な取材を継続する」としている。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする