少年に暴行を加え、現金やスマートフォンを奪うなどしたとして、警視庁新宿署は強盗の疑いで、いずれも住居不定、無職、矢口洸大郎容疑者(20)、森田永樹容疑者(29)と当時18歳の男を逮捕した。いずれも容疑を否認している。 容疑者らは東京都新宿区歌舞伎町のトー横(東宝ビル横)界隈(かいわい)で、恐喝など悪質な行為で知られていたグループに所属。交流サイト(SNS)上などで、矢口容疑者は「エンドロ」、森田容疑者は「イモケンピ」などと名乗っていた。 被害者の少年は当時17歳の高校生で、令和6年夏ごろからトー横周辺に集まる若者らを支援する東京都の総合相談窓口「きみまも@歌舞伎町」に通っていた。同署によると、事件当日にきみまもの職員から「少年の顔に傷がある」などと110番通報があった。 逮捕容疑は共謀の上、6年11月19日、歌舞伎町の駐車場内で、少年に対し、顔面を数回殴るなどの暴行を加えて現金2千円を奪ったほか、駐車したレンタカーに閉じ込めて再び暴行し、スマートフォン(時価13万円相当)を奪ったとしている。 同署によると、少年は、事件の数日前にも矢口容疑者に足を蹴られるなどの暴行を受けたと話しているという。