特殊詐欺で6300万円だまされる「総務省→警察官→検察官」名乗り男が語ったこととは?【香川】

警察官などを名乗る特殊詐欺で、香川県の60代の男性が、6300万円をだまし取られたことが分かりました。特殊詐欺グループは、数人が役割分担しながら、総務省や警察官、検察官を名乗り、男性を心理的に追い詰めていったとみられています。 ■総務省の〇〇です「大量の迷惑メールが送信されている」 警察によりますと、香川県在住の男性(60代)の固定電話に電話があったのは、今年4月13日でした。総務省を名乗る男から「あなたの名義の携帯電話から大量の迷惑メールが送信されている」「警察に転送する」などと言われ、警察官を名乗る男に電話が代わり「犯人の男を逮捕している」「犯人はあなたから個人情報をもらって携帯電話を契約し迷惑メールを送ったと言っている」「あなたも犯人として捜査の対象になっている」と言われました。 男性が身に覚えがないと伝えると、警察官を名乗る男から、身の潔白を晴らすためにスマートフォンを新規に契約するよう指示されます。男性がスマートフォンを契約すると、今度はLINEを登録するよう指示され、LINEの音声通話やテレビ電話で預金残高を聞かれます。 ■今度は、検察官を名乗る男が・・・ その後、検察官を名乗る男に電話が代わり、「疑いを晴らすには、お金を送金してもらい、識別ナンバーをすべて確認する必要がある」「調査が終了すれば全額返金する」などと言われ、指定する銀行口座を開設し、4月23日から5月7日までの間、数回に分けて、もともと持っていた口座から新規口座に現金を送金した後、男から指定された口座に現金合計6300万円を振り込んだということです。 振り込んだ後、男性のスマートフォンのLINEのやりとりと通帳アプリが削除されたため、男性はスマートフォンが故障したのかと思い、携帯電話ショップへ相談に行きます。しかし、店員に詐欺ではないかと指摘され、5月28日に警察に被害を届け出ました。男性は、「LINEで警察手帳(※のようなもの)を見せられ信用してしまった」と話しているということです。警察は特殊詐欺グループによる犯行とみて、振り込んだ口座の解析などを進めています。

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