ロサンゼルス市当局は10日(日本時間11日)、トランプ大統領による移民取り締まり強化に抗議するデモが続く中、ダウンタウンに夜間外出禁止令を発令した。 外出禁止は午後8時から午前6時まで。いつまで続くか不明だが、ドジャースは13日から本拠に戻り10連戦を控えている。ドジャースタジアムは対象エリアの外ではあるものの直近では13、14日にはジャイアンツとナイターで対戦予定。外出禁止時間に試合終了となるため、影響が懸念される。現時点では、ドジャース球団からの発表はない。 夜間外出禁止は5日連続で続く抗議活動の中で、暴徒化などが拡大したことを受けた措置。 デモの発端は、移民・関税執行局(ICE)がロサンゼルス市内の職場で多数の移民労働者を拘束したこと。これに対し、市民や支援者らが抗議活動を展開。高速道路の封鎖や車両への放火も発生し、警察は催涙ガスやゴム弾で対応した。 ロサンゼルス市警によると、10日には197人が逮捕。その他にも略奪や器物損壊、火炎瓶による殺人未遂などでの逮捕も報告されている。警察官7人が負傷し、うち2人が入院した。 過去には1992年にロサンゼルス市内で起きた暴動の影響で、ドジャースとNBAレイカーズとクリッパーズの試合が延期されたことがある。