「毎日弁当を配達する」とうそ 詐欺容疑で男女を逮捕 容疑を否認

「5千円で2カ月間、弁当を毎日配達する」などとうそを言い、現金をだまし取ったとして、神奈川県警小田原署は10日、無職の高本伸浩容疑者(57)と妻の久美子容疑者(63)を詐欺の疑いで逮捕し、発表した。2人とも容疑を否認し、伸浩容疑者は「だますつもりはなかったが神奈川県周辺で30件ぐらい回った」と話しているという。県内では同様の事案が多数確認されているといい、署は2人が関与していないか慎重に調べている。 2人の逮捕容疑は、共謀して5月29日、横浜市鶴見区の自動車販売会社を訪問して「30人限定で弁当配達のモニターを募集している。1人5千円で2カ月間、弁当を毎日配達する」などとうそを言い、会社役員の50代の女性から1万円をだまし取ったというもの。女性には、茅ケ崎市観光協会名義の領収証が発行されていたという。 同観光協会によると、協会には5月26日~今月9日にかけて「お金を支払ったのに弁当が届かない」などの問い合わせが23件あった。いずれのケースも「ママランチ」との業者名を名乗る男女2人、または男性1人が、営業活動と称して訪問し、弁当の購入を持ちかけていた。購入者に発行された領収証には、問い合わせ先として、無関係である同協会の電話番号や住所が記載されていたという。同協会は今月2日に県警に相談していた。(稲葉有紗)

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