「屋根が壊れているから早く修理しないと雨漏りする」などとウソをついて、必要のないリフォーム工事の契約を迫り、代金をだまし取ろうとした疑いで、埼玉県川口市にある会社の代表の男ら10人が逮捕されたことが、捜査関係者への取材で分かりました。 詐欺未遂などの疑いで逮捕されたのは、埼玉県川口市のリフォーム会社、「合同会社ReLife」の代表、栗原祐希容疑者(27)と従業員の男女9人です。 捜査関係者によりますと、栗原容疑者らは共謀して、去年5月18日、越谷市大沢の住宅を訪れ、この家に住む女性(当時77)と都内に住む息子(当時45)に対して、必要のない屋根の修理の契約を迫り、およそ290万円をだまし取ろうとした疑いがもたれています。 女性は、知人から「怪しい騙されている」と指摘され、クーリングオフで被害を免れました。 栗原容疑者らは、いわゆる飛び込み営業で住宅を訪問し、「通りかかったら屋根が気になった」「屋根が壊れているから早く修理しないと雨漏りする」などとウソをついて、女性らに契約を迫ったということです。 「合同会社ReLife」は、川口市のマンションの一室を拠点に、従業員およそ70人が働いていて、2人組で飛び込み営業をしていたということです。 このうち1人が「アポインター」という役割で家を訪問し、契約が取れそうな状況になると、「クローザー」という役割のもう1人が訪問して、2人で契約を迫る営業方法を行っていたとみられています。 栗原容疑者らは、これまでに埼玉県や東京都など1都5県で700件ほどの修理工事を請け負い、おととし11月から去年7月までの間に、およそ8億円を売り上げていて、警察は、同様の手口で金をだまし取っていた可能性もあるとみて、余罪を調べています。