米海兵隊200人がロスで活動開始、初の拘束者 14日の大規模デモ控え

[ロサンゼルス 13日 ロイター] – 米軍はロサンゼルスに配備された海兵隊員が13日に初めて一般市民を拘束したと明らかにした。入国管理当局の強制捜査に対する抗議デモを受け、隊員約200人が現地に入った。 14日に予想される全国デモを前に、すでに配備されている州兵部隊と合流した。指揮を取る陸軍幹部によると、海兵隊員は連邦政府ビルを警備する。トランプ政権は計700人の隊員をロサンゼルスに派遣することを承認している。 国内の騒乱に軍部隊が投入されるのは1992年のロサンゼルス暴動以来。当時のカリフォルニア州知事がブッシュ大統領(父)に反乱法の適用を要請した。 海兵隊と州兵は連邦政府の財産と人員を保護するために配備され、市民を一時的に拘束できるが、正式逮捕には法執行機関に引き渡すことが義務付けられている。 ロサンゼルス市長のバス氏は、入管当局の強制捜査と軍派遣に反対する24人の議員とともに会見し、ロサンゼルスだけで15件の抗議活動が予想されると述べ、平和的な行動をとるよう呼びかけた。また「連邦政府が介入して州や地方自治体から権力を奪うことができるのか。米国民はどこまで我慢できるのか」と訴えた。 米軍は派遣部隊が初めて市民を拘束したことを確認。拘束されたのは退役軍人の移民男性(27)で、所用で市西部の連邦ビルを訪れたところ、立ち入り制限区域で停止を求められたという。男性はその後釈放された。 14日には首都ワシントンでの軍事パレードに反対するデモが全米で行われる。「ノー・キングス」デモと名付けられた活動の主催者によると、約1800カ所でデモが予想され、カリフォルニア州内では200カ所で行われるという。

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