徳之島で女性を殺害したとして逮捕された当時高校生だった男について、鹿児島家庭裁判所はきょう16日、鹿児島地検に逆送致する決定をしました。 鹿児島地検に逆送致されたのは、県内の18歳の男です。 男は高校生だった去年11月、伊仙町の保育士・菊池房子さん(当時55)の自宅に侵入し、刃物のようなもので刺すなどして殺害した疑いで、逮捕・送検されていました。 刑法上の少年事件にあたるため、鹿児島地検が家庭裁判所に送致し、これまで少年鑑別所で心身の状態などを調べる観護措置を行っていましたが、家裁はきょう6月16日付けで、男を地検に逆送致する決定をしました。 理由について、「落ち度のない被害者を身勝手な動機で殺害した極めて重大で悪質な事案であり、刑事処分以外の措置を相当と認める事情は見い出しがたい」などとしています。 男はこれまでの警察の調べに対し容疑を認めているということで、今後、起訴され、成人と同様に裁判が開かれる見通しです。