去年6月、新潟市中央区の買い取り専門店に「ショッカー」の衣装を着た男(当時20歳)が、包丁を持って押し入り、店員を脅して金を要求した強盗未遂事件。警察は”リクルーター役”の男を逮捕しました。 強盗未遂の容疑で逮捕されたのは、沖縄県の職業不詳の30歳の男です。 警察によりますと、男は去年6月、強盗未遂事件の実行役の男や他の者らと共謀。実行役の男が新潟市中央区の貴金属買い取り専門店で従業員に対して刃物を突きつけ、現金を奪おうとしましたが、従業員が要求に応じなかったため犯行を断念し、その目的を遂げなかったものです。 実行役の男はいわゆる「闇バイト」に応募。指示役からの指示を受けて犯行、去年10月に新潟地裁で開かれた裁判で有罪判決を受けています。 今回逮捕された男は、実行役の男とSNSでやり取りし勧誘した「リクルーター役」でした。 男はことし5月、SNSを使って男性(20代)から男性名義の銀行口座の暗証番号の提供を有償で受け、去年6月上旬にキャッシュカード1枚の送付を受けた疑いですでに逮捕されており、この事件の捜査の過程で強盗未遂事件への関与が明らかになったということです。 警察は捜査に支障があるとして男の認否を明らかにしていません。 警察はこの事件が「匿名・流動型犯罪グループ」いわゆる“トクリュウ”とみて捜査していて、男が関与している事件が他にもないかに加え、指示役などの捜査も進めています。