「通り魔の犯行を練習」もあきらめた…7年不明の女性殺害容疑 新供述

7年前、宮本果歩さん(当時21)を殺害したとして逮捕された齋藤純容疑者(31)が18日、送検されました。 2018年1月、茨城県に住んでいた宮本さんの首を絞めるなどして、殺害した疑いが持たれています。 齋藤容疑者は「合意の上だった」との供述を変えていません。 逮捕前も変わった様子はなかったといいます。 齋藤容疑者を知る人によりますと、容疑者の家族は、地元で、長年、飲食店を営んでいて、齋藤容疑者自身もよく通っていたそうです。逮捕される1カ月程前もいつも通り来ていたといいます。 発覚したきっかけは、別の事件での家宅捜索。女性2人のスマートフォンを盗んだスリの疑いです。 齋藤容疑者の供述 「盗癖があり、リュックのポケットから出ているスマホなどを見ると、盗めると思う衝動があり、盗んでしまう」 捜索の際に見つかったのが、飾り棚に並べられていた頭蓋骨。宮本さんのものと判明し、殺人の疑いで逮捕されました。 通行人を狙ったスリは、盗むこととは別の目的がありました。 警察によりますと、齋藤容疑者は窃盗事件について「通り魔の犯行を練習するため」という趣旨の話をしていることが新たにわかりました。 齋藤容疑者の供述 「通り魔をして人を襲って殺すのは難しい。捕まるリスクが高いと思い、通り魔はあきらめた。そこで殺人願望がある私は、自殺願望者を探すという方法にたどり着いた。自殺願望者であれば、警察の捜査もなかなか私まで届かない。殺人願望がある私にとっては好都合だった」 対象を探す手段となったのがSNSでした。 事件の2カ月ほど前から宮本さんとやり取りを重ね、自宅に呼び寄せたとみられています。 齋藤容疑者の供述 「殺人願望を抱いてから、ずっと頭の隅には、人を殺したいという概念が付きまとっていた」 事件後、齋藤容疑者は、掲示板に貼られていた宮本さんの捜索ポスターを写真に収め、それを紙に印刷して、自宅で保管していたといいます。 さらに、部屋にあった複数のケースからも人の骨が発見されたということです。 警察は、宮本さんだけではなく、別の行方不明者のものである可能性も含めて、慎重に鑑定を進めています。

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