交流サイト(SNS)上で著名人らになりすまして投資を誘うSNS型投資詐欺の被害金をマネーロンダリング(資金洗浄)したとして、警視庁国際犯罪対策課は19日、東京都墨田区横網2の不動産会社役員、谷口伸太朗容疑者(30)ら21~32歳の男性6人を組織犯罪処罰法違反(犯罪収益隠匿)の疑いで逮捕したと発表した。詐欺グループから受け取った計約54億円を仮想通貨(暗号資産)に換えて資金洗浄したとみて、実態解明を進める。 逮捕容疑は、2024年6~7月ごろ、SNS型投資詐欺グループが40~70代の男女8人からだまし取った金を谷口容疑者らが管理する口座に入金させ、仮想通貨「リップル」に換えて海外の口座に送金して約4400万円を隠したとしている。警視庁は認否を明らかにしていない。 6人のうち2人は、トルコ国籍の男性を車内に監禁して金を脅し取ろうとしたとして、5月に逮捕監禁容疑などで逮捕されていた。【朝比奈由佳】