別の業者の名前で仕出し弁当を提供したことにしようとしたか 集団食中毒で営業停止中に「ヤミ営業」で逮捕の元ミシュラン店経営者ら

ミシュランガイドに掲載されたことがある日本料理店の経営者らが、集団食中毒による営業停止期間中に仕出し弁当を提供したとして逮捕された事件で、経営者らが別の業者の名前で仕出し弁当を提供したことにしようとしていた可能性があることが捜査関係者への取材でわかりました。 大阪府河内長野市の「日本料理喜一」経営者の北野博一容疑者(69)、女将の北野経子容疑者(68)、店長の北野博稔容疑者(41)の3人は今年2月、ノロウイルスによる集団食中毒で2日間の営業停止命令を受けていましたが、この期間中に店内の厨房で仕出し弁当11個を調理し、客に提供した食品衛生法違反の疑いが持たれています。 大阪府によるとその仕出し弁当を食べた9人がノロウイルスに感染しました。 捜査関係者によりますと、博一容疑者らは営業停止期間中に別の業者の名前で仕出し弁当を提供したことにしようとしていた可能性があるということです。 また、博一容疑者は最初に食中毒を発生させた日に厨房でおう吐し、その後、息子で店長の博稔容疑者や少なくとも2人の従業員にノロウイルスの症状が出ていたにもかかわらず、営業を続けていたということです。 警察の取り調べに対し3人は容疑を認めていて、博一容疑者は「ノロウイルスの危険性や認識が甘かった」、博稔容疑者は「従業員がノロウイルスに感染していると知りながら弁当を販売した」などと供述しているということです。 「日本料理喜一」をめぐっては、今年2月8日と13日に、店で提供された食事や仕出し弁当を食べた男女43人が下痢や嘔吐などの症状を訴え、2月15日から16日まで食品衛生法にもとづく営業停止を命じられ、営業再開後の2月22日から24日にかけても男女35人の食中毒を発生させたとして、食品衛生法にもとづく営業禁止を命じられていましたが、3月18日に解除されていました。

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