自らが居住すると偽り、他人が住む不動産の賃貸契約を結んだとして、警視庁が詐欺の疑いで、土木建築会社元代表、染谷修光容疑者(60)を再逮捕していたことが20日、捜査関係者への取材で分かった。実際に居住していたのは、麻薬密売組織「インターナショナル・シークレット・サービス」(ISS)の関係者の男(57)とみられる。 捜査関係者によると、染谷容疑者は令和5年8月、東京都港区のマンションの一室に、男が居住するにもかかわらず、自らが住むと偽り、当時経営していた自らの会社名義で、不動産管理会社との間で賃貸契約を結んだ疑いが持たれている。 染谷容疑者は、5月に逮捕監禁などの容疑で警視庁に逮捕されていた。 ISSは過去に暴力団の関与が指摘された犯罪組織。平成12年に神戸市のテレホンクラブ「リンリンハウス」に火炎瓶が投げ込まれ、客らが死亡した事件などに関与したとして幹部らが実刑判決を受けた。組織は解散届を出しているが、現在の活動実態は不明。