大阪・ミナミの「グリ下」に出入りする少女に売春させたとして、大阪府警は20日、大阪市中央区の自営業、木村有亮(34)と大阪府守口市の無職、秀嶋浩輝(24)の両容疑者を売春防止法違反などの疑いで逮捕したと発表した。 府警によると、木村容疑者は70人規模の「匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)」のリーダーで、グループはグリ下の少女ら約130人を誘って売春させていたとみられる。 逮捕容疑は2024年6月中旬、若者らが集まるグリコ看板下の遊歩道「グリ下」に出入りしていた10代の少女に、大阪府岸和田市内のホテルで50代の男性2人と売春させたとしている。府警は2人の認否を明らかにしていない。 府警少年課によると、グループは出会い系アプリで客を募っていた。売春の客1人あたりの対価を1万5000円として少女らに7000円を渡すルールだったという。 事件を巡っては、グリ下の少女を東北地方などに連れ出して売春させたとして、すでにグループのメンバーら3人が逮捕・起訴されている。メンバーらの供述から木村容疑者らの関与が浮上した。 府警の調べでは被害に遭った別の少女が10日間で少なくとも109人を相手に売春させられていたことなどが明らかになっている。【井手千夏】