三重県津市に住む70代の女性が、特殊詐欺グループに現金2400万円をだまし取られました。 警察によりますと、今年1月下旬ごろ、三重県津市に住む70代の女性の家に、電話会社のカスタマーセンターを名乗る女から電話がありました。 途中で電話を代わった東京中央警察署のワカナを名乗る男が、「暴力団員を逮捕した。自宅内を捜索したらあなたの預金通帳が見つかり押収した。暴力団員からあなたの口座に現金が振り込まれている。詐欺の共犯者として名前が浮上している。」などと言って、毎日定時に連絡するよう求めました。 1月28日ごろ、東京検察庁のオオクマを名乗る男から、「身の潔白を証明するためには定期を解約して貯金を出金してください。お金の紙幣番号を確認します」と電話があり、女性は定期貯金を解約しました。 女性はATMから毎日50万円ずつ引き出して、現金を家に保管していました。 2月19日、オオクマを名乗る男から「本日、現金を回収し確認するので、現金を紙袋に入れて玄関の外の階段に置いてほしい」と電話があり、女性は指示された通りに現金1300万円が入った紙袋を置き、目を離した数分の間に何者かが持ち去ったということです。 その後もオオクマを名乗る男から現金を準備するように言われ、3月5日、玄関の外の階段に現金1100万円が入った紙袋を置いたところ、何者かが持ち去ったということです。 女性は、家族や地元の警察に話してはいけないと言われていたということですが、3月13日にオオクマを名乗る男と連絡が取れなくなったことから娘に話し、警察に相談して、現金あわせて2400万円をだまし取られたことがわかりました。 警察は、特殊詐欺事件として男らの行方を追っています。