クルド人の集住問題で揺れる埼玉県川口市。同市で昨年、地域住民を不安に陥れる事案が発生した。難民申請中で、入管施設への収容を一時的に解かれた仮放免という立場にあるクルド人、ハスギュル・アッバス被告(22)。彼が相次いで2度、女子中学生へ性的暴行をはたらいたとして逮捕されたのである。一度目の容疑では青少年育成条例違反で有罪が確定。その判決が出た3ヶ月後には、12歳の少女、Aさんに対し、再び性的暴行を行ったとして不同意性交等罪の容疑で逮捕、起訴され、現在、さいたま地裁で公判中(裁判長=室橋雅仁裁判長)である。 【前編】では5月12日に行われた被害少女の尋問について詳述した。【後編】では、6月9日に行われたハスギュル被告の尋問について記す。 【西牟田靖/ノンフィクション作家】 【前後編の後編】 ***