ことし4月、富山市に住む50代女性が警察官などをかたる男から合計およそ1100万円をだまし取られていたことが分かりました。 富山南警察署によりますと、ことし4月、富山市に住む50代女性の自宅に原宿警察署の「シマ」を名乗る男から電話があり、「あなたの個人情報が漏れて、あなた名義の携帯電話が不正に契約されている」などと言われました。 指示されるがまま、「シマ」とLINEで複数回やりとりをするとその後、東京地方検察庁の検事、「イシハラ」を名乗る男とやり取りをすることになりました。 イシハラから、「このままでは逮捕されてしまう」などと言われ、「金融庁預託依頼書」と書かれた書類の写真が送られてきました。 写真に記載された口座に指定された金額を振り込むよう指示され、女性は言われた通り、ATMから6回にわたって合計1099万9340円を振り込んだということです。 警察は、警察官や検察官といった捜査機関を名乗る者から電話で「捜査対象となっている」などと言われた場合、相手の名前や所属部署、内線番号を確認するよう注意を呼びかけています。