機械メーカー「大川原化工機」をめぐる冤罪事件で、今月11日捜査の違法性を認定した東京高裁の判決が確定した。 警視庁と東京地検は20日、横浜市の「大川原化工機」本社を訪問し、大川原正明社長や元取締役の島田順司さんらに直接謝罪した。しかし、勾留中に胃がんが判明し、その後亡くなった元顧問の相嶋静夫さん遺族は謝罪を受け入れなかった。 「なぜ死ななければならなかったのかー」 遺族の問いに、司法はどう応えるのか。 取材では「警察の責任の方が重い」「なぜ検察が謝らなければならないのか」といった、これまで謝罪を渋ってきた検察の本音が透けて見えてきた。 (テレビ朝日社会部 吉田遥)