ロンドン中心部で昨年8月、路上でスマートフォンをひったくり、他の通行人に取り押さえられそうになったのち、片方のスニーカーを現場に残して逃げていた男が、スニーカーのDNA鑑定結果から逮捕され、23日に有罪判決を受けた。 スぺンサー・ドゥアルテ被告(28)は昨年8月7日、ロンドン中心部ラドゲート・ヒルの路上で被害者の手から電話を奪った。そのまま自転車で逃げようとしたものの、ほかの通行人たちに取り押さえられそうになり、スニーカーを片方落として逃走した。 被告が片足だけ靴を履いた状態で現場を離れる様子が、防犯カメラに記録されていた。 警察は現場に残されたスニーカーをDNA鑑定に回し、全国DNAデータベースと照合した結果、身元を特定した。 ■「我々のシンデレラに靴はぴったり」 ドゥアルテ被告はイングランド南東部エセックス州在住。23日にロンドン中央刑事法院に出廷し、窃盗1件を認めた。量刑は9月に言い渡される予定。 シティ・オブ・ロンドン警察の鑑識責任者アンドリュー・ウォーカー氏は、「靴から十分な量のDNAを採取できたので、全国データベースで一人の重要参考人を検索できた」と説明した。 ウォーカー氏はさらに、登録済みの人物のプロファイルと一致する「ヒット」が得られたと述べ、「この靴は我々の『シンデレラ』にぴったりだった。おかげで、彼を法廷に立たせることができた」と話した。 (英語記事 Phone snatcher caught with DNA from lost shoe)