4月、福岡県粕屋町のマンションで34歳の女性が住む部屋の玄関前をうろついたり、玄関の鍵穴を壊したりしたとしてこの女性の部屋の真下に住む61歳の無職の男が逮捕されました。 女性は4月に玄関の鍵穴を4回壊されていて、事件の翌月に引っ越しています。 福岡県の迷惑防止条例違反と建造物損壊の疑いで逮捕されたのは粕屋町に住む61歳の無職の男です。 61歳の男は自宅マンションで真上の部屋に住む34歳の女性に対し (1)4月19日午後1時ごろから4月28日午前10時半ごろまでの間、女性宅の玄関前を3回にわたりうろつき、身体の安全や住居の平穏を害し (2)4月28日午前10時半ごろ、女性宅の玄関ドアの鍵穴に竹串のようなものを詰め込んで破壊し、使用不能(被害額1万円相当)にさせた疑いが持たれています。 61歳の男と女性に面識はなく、被害を受けた女性は事件翌月の2025年5月に引っ越しています。 警察が現場に残された足跡や防犯カメラの映像を調べるなどの捜査を進めた結果、真上に住む61歳の男が事件に関与した疑いが強まったということです。 61歳の男は取り調べに対し「私には記憶がありません。非常階段を使ってマンション内をよく散歩しています」と容疑を否認する一方で「上(の女性)がうるさいので私も訴えていいですか」などと話しているということです。 警察によりますと、2024年12月から女性宅の玄関の鍵穴にプラスチック片や竹串のようなものが詰め込まれる被害が相次いでいて、2025年4月には今回の事件の前にも3回にわたり鍵穴が壊されていました。 警察はこれらの被害にも61歳の男が関与したとみて、余罪についても調べる方針です。