トヨタの「アルファード」などの盗難車に不正入手したナンバーをつけて偽装したとして、指定暴力団住吉会系組織幹部らが逮捕された事件で、盗難車がほかの暴力団関係者や、外国人の手にも渡っていたとみられることが26日、捜査関係者への取材で分かった。警視庁と千葉県警の合同捜査本部は同日、組織犯罪処罰法違反などの疑いで、東京都港区の住吉会本部事務所を家宅捜索した。 24日に逮捕されたのは住吉会系組織幹部、細淵力容疑者(42)。捜査関係者によると、整備会社などと共謀して偽装した盗難車を暴力団関係者らに売却、利益の一部を組織に上納していた可能性がある。 26日の家宅捜索では、午前10時半ごろから捜査員約30人が事務所に入り、捜索は約1時間に及んだ。合同捜査本部は、細淵容疑者が今春から摘発が続く一連の盗難車偽装事件の「全体の指示役」とみて調べを進めている。