上司の女性宅に侵入して計3300万円相当の貴金属などを盗んだとして、警視庁蒲田署は26日、東京都あきる野市野辺、会社員、田中敦士容疑者（30）を窃盗と住居侵入容疑で逮捕したと発表した。「（女性が）羽振りがよくブランド品を身につけているのが羨ましくてやってしまった」と容疑を認めているという。 逮捕容疑は6月3日午前8時～午後7時20分ごろ、無断で複製した合鍵を使って大田区内の40代女性宅に侵入。指輪15個や腕時計3本など計30点（3300万円相当）を盗んだとしている。被害品には、いずれも500万円相当の腕時計や6カラットのダイヤモンドの指輪があったという。 蒲田署によると、女性が4日、コンセントにつないだ置き時計の時間が数十分ずれているのを不審に思い、確認したところ貴金属が無くなっているのに気付いたという。さらに、室内に置いていた家庭用防犯カメラは3日午前11時ごろから1時間半の間、映像が記録されていなかった。田中容疑者がこの時間帯に侵入していたとみられる。 女性は3月にも空き巣に入られ、鍵を替えたと田中容疑者ら同僚に話していた。被害に遭った当日、田中容疑者が休暇を取っていたことから関与が浮上した。田中容疑者は「女性の上着ポケットから鍵を抜き取り、会社近くで複製した」と供述しているという。【山本康介】