11年契約のレイズ・フランコ 未成年者性的虐待などで有罪判決 執行猶予付きもMLBでの将来に疑問符

レイズのワンダー・フランコ遊撃手(24)のMLBでの将来に大きな疑問符が付いたと、ニューヨーク・ポスト紙が27日(日本時間28日)に報じた。フランコは21歳のときに14歳の少女と性的関係を持ったことが発覚し、昨年1月に母国・ドミニカ共和国で逮捕。26日(同27日)に未成年者への性的虐待などの罪で有罪判決を受け、執行猶予付きの禁錮2年を言い渡された。 フランコは2021年にレイズと球団史上最高額となる11年総額1億8200万ドル(最大で2億2300万ドル)の契約延長を結び、33年までの球団オプションが含まれている。しかしながら、現在はMLBの「制限リスト」に登録されており、最後の出場は23年8月12日。このままメジャーの舞台に戻ることなくキャリアを終えるかもしれない。 スポーツビジネス専門メディア「Sportico」は、今回の判決によりフランコが今後米国に入国できるかどうかが問題になると指摘している。外国での有罪判決は米国ビザの取得を難しくするからだ。スポーツ専門局ESPNも「フランコがビザ取得に苦しむ可能性が高い」と報じている。米国国務省は性的虐待を含む前科がある申請者に対してビザの発給を拒否できる。 MLBもフランコの件について現在独自に調査中で、今後、家庭内暴力・性的暴行・児童虐待に関して処分を科す。仮に処分を受けた場合でも、フランコは異議申し立て(アピール)を行う権利を持つ。また、今年6月には違法な銃器所持の容疑でもドミニカ共和国で起訴されており、こちらの裁判も係争中だ。 そんな状況下で、レイズは契約に含まれる品行に関する条項違反を根拠に、契約を無効にするかもしれない。また、球団とフランコ側がバイアウト(契約買い取り)に向けた交渉を行う選択肢もある。仮にフランコがフリーエージェントになったとしても、今回の有罪判決を受けた後で獲得する球団が現れるかは極めて不透明だ。

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