英語検定試験「TOEIC」をめぐる替え玉カンニング問題で、京都大学大学院生の中国籍の男が東京都内の別の会場でも偽造した受験票で受験した疑いで再逮捕されました。 この男が逮捕された後も同じ住所から中国人77人が試験を申し込んでいた同様の不正があったこともわかり、警視庁は集団カンニングの指示役がいるとみて調べています。 再逮捕された京都大学大学院生で中国籍の王立坤容疑者は今年2月、東京・北区の「TOEIC」試験会場に「替え玉受験」をするために別の人物の名前で申し込んだ受験票で受験した疑いがもたれています。 受験者の中には王容疑者が申し込んだ際に使用したさいたま市内のマンションの住所と同じ住所で申し込んだ中国人受験生が13人いたということです。 王容疑者は調べに対し「黙秘します」と話しているということです。 また、王容疑者がTOEICの試験をめぐり逮捕されるのは3回目で、5月に初めて逮捕されたあとも、同様のカンニングが連続発生していることがわかりました。 今月7日の東京・練馬区の試験会場では中国籍の77人が都内の同じ住所で受験を申し込んでいて、そのうち3人は不正にイヤホンやカメラを持っていたことも確認されています。 受験生の1人は警視庁の任意の調べに「中国のSNSで『不正受験』などと検索し、5万円を払って替え玉受験をしてもらった」などと説明しているということです。 また、22日には、港区の会場で18人の中国人が同じ住所から申し込んでいたということです。 警視庁は背景に替え玉受験を手配する犯罪グループがいるとみて、全容解明を進めています。