外注先に架空工事の代金を入金させ、当時勤めていた川崎市内の会社からあわせておよそ1億円をだまし取ったとして、神奈川県警はこの会社の元社員の男を再逮捕しました。 詐欺の疑いで再逮捕されたのは広島県に住む51歳の男です。 県警によりますと、男は川崎市内の設備工事関連の会社で部長職を務めていた2020年10月から2023年4月までの2年半の間、外注先と共謀のうえ、29回にわたって架空工事の見積書の作成及び工事代金を入金させ、会社からあわせておよそ1億1800万円をだまし取った疑いが持たれています。 男は外注先に振り込まれた現金の一部を受け取っていて、クレジットカードや高級クラブでの支払いなどに使用したとみられています。 2022年12月に「男が夜の街で派手に遊びまわっていて、外注先からたかっているのではないか」と会社に情報提供があり、内部調査を実施したところ被害が発覚。 2023年12月に懲戒解雇になっていました。 県警の調べに対し、男は「間違いありません」と容疑を認めているということです。 男は別の外注先と共謀しおよそ3200万円を会社からだまし取ったとして、6月に神奈川県警に逮捕されていました。