北九州市のファストフード店で昨年12月、中学3年の男女が殺傷された事件で、福岡地検小倉支部が、殺人容疑などで逮捕された平原政徳容疑者(44)の、2度目の鑑定留置について期間延長を請求したことが8日、捜査関係者への取材で分かった。起訴するかどうかの判断に向け、精神状態を慎重に調べる必要があると判断した。裁判所が可否や期間を決める。 今年1~4月の1度目の鑑定留置では、医師による精神鑑定の結果、刑事責任能力の有無が判然としなかった。検察は再度の鑑定が必要として4月、別の医師に依頼し、起訴前の勾留中としては異例となる2度目の実施に踏み切っていた。