米不法移民の摘発作戦、政府高官が擁護

【AFP=時事】米国ドナルド・トランプ政権の移民政策担当の高官らは13日、移民・税関執行局(ICE)によるカリフォルニア州の合法大麻農場への強制捜査における、覆面をした武装連邦捜査官による逮捕戦術を擁護した。 11日には連邦地裁判事が、人種や言語、職場だけでは十分な理由にならないと、ロサンゼルスでの不法移民と疑われる人々を対象とした「巡回パトロール」の停止を命じた。 強制捜査で負傷した農場労働者一人が12日に亡くなる中、国境・移民送還政策を統括するトム・ホーマン氏はCNNの番組「ステート・オブ・ザ・ユニオン」に出演し、政権の立場を説明。「身体的特徴は誰かを拘束して尋問する唯一の理由にはなりえない」とし、「数ある要因の一つだ」と付け加えた。 ホーマン氏は外見が要因の一つと認めた上で、標的を絞った強制捜査で無実の人が「巻き添え逮捕」されることがあると述べた。 政権は判事の決定に従うとしたホーマン氏だが、控訴するつもりだと述べている。 国土安全保障長官のクリスティー・ノーム氏は、判事の判断を「ばかげている」と呼び、決定の「政治的」な性質を非難した。 米FOXの「フォックス・ニュース・サンデー」でノーム氏は、「われわれは常に、犯罪者であるためターゲットとすべき人物を把握し、事件捜査を基盤として作戦を構築してきた」と述べた。 ICEが10日に行ったロサンゼルス郊外のカーピンテリアとカマリロにある合法大麻農場での強制捜査では、不法移民200人が逮捕された他、摘発に抗議するデモ隊との衝突も発生した。 捜査官に追われた労働者一人が温室の屋根から転落し、12日に死亡した。ホーマン氏はその死を「悲しい」と表現したが、男性は死亡時にICEの拘束下にはなかったと明言した。【翻訳編集】 AFPBB News

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