東京・池袋の「アディーレ法律事務所」で従業員の男性がナイフで刺殺された事件で、東京地検は逮捕された同僚の男について刑事責任能力を調べるため、鑑定留置を始めました。 この事件は、今月1日、豊島区東池袋の「サンシャイン60」にあるアディーレ法律事務所で、従業員の芳野大樹さん(36)がナイフで喉などを複数回刺されて殺害され、同僚の渡辺玲人容疑者(50)が逮捕されたものです。 東京地検は、きょうから渡辺容疑者について刑事責任能力を調べるための鑑定留置を開始しました。 期間はきょうから9月14日までのおよそ2か月間の予定だということです。 これまでの捜査関係者への取材で、芳野さんの遺体には防御創を含めて喉や首などに10か所以上の傷があったことがわかっています。 また、渡辺容疑者は「芳野さんに恨みを持っていた」と供述していますが、事務所内で2人の間に目立ったトラブルは確認されておらず、渡辺容疑者が一方的に恨みを募らせ、執拗に襲ったとみて調べています。