39年前に福井市で起きた女子中学生殺人事件の再審（裁判のやり直し）で、前川彰司さん（60）に無罪判決です。 この事件は、1986年3月に福井市に住んでいた中学3年生の女子中学生が自宅で何者かに殺害されたもので、当時21歳の前川彰司さんが殺人の疑いで逮捕・起訴されました。 1990年に1審の福井地裁は無罪を言い渡しましたが、2審の名古屋高裁は懲役7年の逆転有罪判決を下し、前川さんは7年間服役しました。 刑期を終えた前川さんは無罪を訴え続け、2024年に再審開始が決定しました。 18日に開かれた再審で、増田啓祐裁判長は「うその供述に沿う主要関係者の供述はいずれも信用できない」とし、検察の控訴を棄却し、35年前に福井地裁が出した無罪判決を支持しました。 検察が上告するかどうかは未定です。