売春の客待ち=いわゆる“立ちんぼ行為”が社会問題化する東京・新宿区の公園にいま、ある変化が起きているといいます。その実態をJNNのカメラがとらえました。 ■歌舞伎町で売春の客待ちか “立ちんぼグループ”を摘発 東京・歌舞伎町の一角。大久保公園の周辺には、売春の客待ち=“立ちんぼ行為”をする女性と、“交渉”を持ちかける男性が夜な夜な訪れます。 フェンスには、「客待ち」も「買春」も、いずれも「犯罪です」と示すポスターも貼られていますが、取材に訪れた記者に対しても… 男性 「いくらだったらOK?1.5(万円)しかないもん。ちょっと歩こう」 勘違いをしたのでしょうか、多くの男性が絶え間なく声をかけてきます。 そんな場所で22日、ある悪質な“立ちんぼグループ”に捜査のメスが。 捜査員 「15時49分、売春防止法で通常逮捕します」 逮捕されたのは、内山夢叶容疑者(24)ら4人。大久保公園近くで、売春の客待ちをした疑いがもたれています。 ホストクラブで遊ぶ金を稼ぐなどの目的で4人は路上に立ち、うち1人は2年間で約1億1000万円を稼いでいたということです。 逮捕直前、内山容疑者の様子をカメラが捉えていました。男性から受け取った現金をカバンに入れる内山容疑者。夜の街へと消えていきました。 ■“立ちんぼ行為”の現場に異変 日本語が得意でない外国人観光客を狙う手口 いま、大久保公園の周辺で起きている異変。 記者 「外国人観光客でしょうか。どこかへ向かうようです」 買春目的とみられる外国人観光客の男性が目立つようになっているのです。 記者が取材中にも… シンガポールから来日 「英語、話せますか?」 記者 「少しなら」 シンガポールから来日 「私と一緒に来ませんか?これから(宿泊している)ホテルに戻ります」 記者 「なぜここに来たのですか」 シンガポールから来日 「ぶらぶらしたり、ご飯食べに。どこか一緒に行きませんか」 日本語ではなく英語のため、ぎこちないやり取りに。 これに目をつけたのが、内山容疑者ら“立ちんぼグループ”だったのです。