愛知県警に特殊詐欺の「受け子」として逮捕された男が、実は自身も約1億2000万円をだまし取られた被害者であったことがわかりました。 警察によりますと、名古屋市南区に住む、無職の沢井晴彦容疑者(73)は、今年6月、他の仲間と共謀して、警察官などになりすまし、春日井市に住む88歳の女性から、キャッシュカード2枚をだまし取った疑いで逮捕されました。 いわゆる「受け子」だったとみられていて、調べに対し、容疑を認めています。 その後の警察への取材で、沢井容疑者自身も、今年4月下旬から5月末にかけて、警察官などになりすました人物に約1億2000万円をだまし取られる被害にあっていたことがわかりました。 警察は、現金をだまし取られた相手から、その後「受け子」に誘われたとみて調べを進めています。