中国公安局名乗る人物に騙され松江市在住の中国人男性が約300万円詐取される特殊詐欺事件(島根)

松江市に住む20代の中国籍の男性が特殊詐欺に遭い、約300万円をだまし取られたことが分かりました。 犯人は、国際電話で連絡を取り、中国の外務省や公安局を名乗り、「犯罪に加担している」などのうその話で脅す手口で、警察は「あなたが捜査対象となっている」などとの電話は、詐欺を疑うよう呼びかけています。 特殊詐欺被害にあったのは、松江市に住む20代の中国籍の男性です。 松江警察署によると、5月31日に男性の携帯電話に「+(プラス)」から始まる国際電話の番号から連絡が入り、中国の外務省領事館を名乗る男から中国語で、「犯罪グループが逮捕され、あなたの口座情報を持っていた」、「中国国内の公安から電話があるので対応するように」と言われたということです。 その後、中国の公安局を名乗る男と、通信用アプリなどを通じて会話すると、「あなたの口座が犯罪に利用されていて、犯罪の容疑があり、連行しないといけない」などと伝えられたということです。 また被害男性は、相手とビデオ通話をした際に、公安局の制服を着ていたことや、被害者のマイナンバーカードの写真入りの「引渡条約公文」という書類の画像が送られてきたことから、本物の公安局の人物だと信じたとしています。 その上で、「保証金を払えば帰国しなくてもすむ」などと言われたことから、指示されるまま6月10日から14日までの間に指定された口座に5回にわたり送金し、あわせて約300万円をだまし取られました。 松江警察署管内で、中国の公安局を名乗る手口や中国人が被害者になるのは珍しいケースで、警察は「あなたが捜査対象となっている」などとの電話は、詐欺を疑うよう呼びかけています。

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