イラン国内でスパイ容疑など市民の拘束相次ぐ イラン・イスラエル停戦1か月

先月、イランとイスラエルが停戦してから、25日で1か月となります。戦闘は再燃していませんが、イラン国内ではスパイ容疑による市民の拘束が相次いでいます。 先月のイランとイスラエルの戦闘では、イランで935人が死亡、イスラエルで29人が死亡したほか、民間施設にも大きな被害が出ました。 地元メディアなどによりますと、イラン政府は被害を受けた住宅などの復旧・復興に取り組んでいるということです。一方でノルウェーに本部を置くイランの人権団体は、国内で処刑や逮捕が相次いでいると懸念を示しています。 先月の戦闘では、イランの軍高官や核科学者の暗殺にイスラエルの情報機関が関わったとされていて、イラン当局が協力者探しを強化、人権団体はおよそ2000人が逮捕され、98人以上が処刑されたと報告しました。しかし、団体では大半の市民はイスラエルと直接の関係はなかったと見ています。 イランの人権団体 マフムード氏 「逮捕された人たちはイスラエルとの協力やスパイ容疑で告発されている。その多くは写真やビデオを撮影して国外のメディアに送信していた人たちだ」 さらに「イラン国民は誰も戦争を望んでいない。戦闘中でもその後でも犠牲者は常に民間人だからだ」と訴えました。

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