今年6月、大阪市浪速区の集合住宅の一室で、この部屋に住むロシア国籍の50歳の女性が血を流して死亡しているのが見つかった事件で、警察は28日、強盗殺人の疑いで20代の息子を逮捕したと明らかにしました。 警察によりますと、6月27日午後10時ごろ、大阪市浪速区下寺の集合住宅の一室で、この部屋に住むロシア国籍のイトウ・エレナさん（50）がベッドの上にあお向けの状態で、顔から血を流して死亡しているのが見つかりました。 別居している夫が、数日間イトウさんと連絡が取れなかったため部屋に確認しに行って事件が発覚。司法解剖の結果、イトウさんの死因は「熱中症」で、6月26日午前ごろに死亡したとみられるということです。 一方で、顔面に殴られたような痕が集中し、右手には「防御創」とみられる皮下出血があることから、殴られて動けなくなった後に熱中症を発症したものとみられ、警察が殺人事件の可能性もあるとみて捜査を進めていました。