ガールズバーで睡眠薬、暴行、性交、そして1.5億円を奪われた…「歌舞伎町弁護士」が見た酷い事件

タイトルからも分かるように、『歌舞伎町弁護士』(若林 翔・著、小学館新書)の著者は、キャバクラ、ホストクラブ、風俗店など「ナイトビジネス」を専門とし、多くの風俗関連トラブルを解決してきたという弁護士である。 ~~~ 最初に誰が言い出したのかはもう忘れてしまったが、「歌舞伎町の弁護士」、「歌舞伎のバヤシ先生」などと呼ばれる時もある。昼間の事件も、お堅い刑事事件だってやるのに、と思う反面、悪い気はしない。私は歌舞伎町が好きだし、歌舞伎町に人生を賭ける人たちのことも好きだ。(「序章」より) ~~~ 「ペーペーの立場」だった11年前に設立したという「グラディアトル法律事務所」の代表。現在は12人の弁護士を擁し、東京・新宿のほか大阪、新潟と3拠点を持っているそうだ。 ナイトビジネスと聞いて私たち一般人が抱くイメージは、おそらくマスコミ報道などによって形づくられたものでしかないだろう。報道が現実の一部を切り取ったものである以上、(報道に悪意がなかったとしても)伝言ゲームのように真実からかけ離れていく可能性もある。 事実、現在は法環境を筆頭に、逮捕・摘発に関する状況に大きな変化が生じているらしい。AV新法、不同意性交等罪、撮影罪、職業安定法など、ナイトビジネスに関わる多くの法律が改正されているというのだ。 また、いわゆる悪質ホスト問題や海外売春、スカウトグループの「トクリュウ(匿名・流動型犯罪グループ)」認定に、摘発ラッシュなどもある。さらには2025年3月に、風営法(風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律)の改正案が閣議決定された。

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