24日、中東・パレスチナ人医師が那覇市で講演会を開き、現地の実情を訴えました。 この講演会は中東問題について現地の医師の話を聞き、平和への願いを共有したいとパレスチナの医療支援をしている北海道の団体が企画、北海道や広島などで開催し、24日那覇市の不屈館で開かれました。 イスラエル占領下の難民キャンプで活動するサリーム・アナティ医師らが登壇し、ガザ地区やヨルダン川西岸を取り巻く環境について、およそ6万5000人が死亡し3万人を超える子どもが負傷していることや、理由なくパレスチナの医療関係者が逮捕されている現状を伝えました。 サリーム医師は「パレスチナに生きていていつも思うことは、安全に無事に家に帰れるか、決して諦めない、私たちは生きる権利がある」と力強く語りました。 北海道から訪れた人は「ここで直接生の話が聞けて、環境が想像できる話だったのでとても身近に感じられ、何か自分でできないかなと思える講演だった」と話していました。 会場の人たちは自分には何ができるのか、離れた地で起きている現状に真剣に耳を傾けていました。