大分市入札妨害事件 業者の男「談合は10年ぐらい前からやってきた」 大分地裁で初公判

元市議会議員が逮捕、起訴された大分市発注の入札妨害事件の初公判で、検察は造園業者の間で世話役があらかじめ落札者を決める談合が行われていた実態を明らかにしました。 公契約関係競売入札妨害の罪に問われているのは、元大分市議の山本卓也被告(45)と、大分市の元会社役員・廣瀬幸一被告(85)です。 起訴状などによりますと、山本被告は大分市が発注した除草業務委託の指名競争入札をめぐり、非公表だった17件の予定価格を市の職員から聞き出し、廣瀬被告に伝えて2件を落札させた罪に問われています。 31日に大分地裁で開かれた初公判で、山本被告と廣瀬被告は起訴内容を全面的に認めました。 冒頭陳述で検察は「造園業者の間では、指名競争入札をめぐって均等に仕事を受注できるよう、世話役があらかじめ落札者を決めて連絡し、他社と事前に調整する談合が行われていた」と指摘しました。 また、検察の質問に対し、廣瀬被告も「このような行為は、10年ぐらい前からやってきた」と供述しました。 31日の裁判で廣瀬被告については審理が終わり、懲役1年が求刑されました。一方、山本被告については別の事件でも追起訴されているため、裁判が継続されます。

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