韓国の尹前大統領、下着姿で横たわり取り調べ拒否

【AFP=時事】韓国で昨年12月に「非常戒厳」を宣言し、罷免された尹錫悦(ユン・ソンニョル)前大統領が、取り調べを拒むため下着姿で独房の床に横たわったと、1日に検察が発表した。 検察は7月31日、選挙不正疑惑で尹氏の取り調べを行うべく、強制連行のために新たな逮捕状を取得していた。 しかし、オ・ジョンヒ検事は記者団に対し、尹氏の「強い拒否により実行できなかった」と明かし、「容疑者は刑務所支給の衣服を着用せずに、床に横たわって逮捕を拒否した」「安全上の懸念から、物理的な力の行使は見送られ、逮捕状の執行は一時的に停止された」と述べた。 尹氏は「袖なしのトップスと刑務所支給のブリーフ」を着用していたと検察は述べた。「状況の深刻さ」を考慮すると、その服装を表現する上で「最も適切な方法」だとしている。 検察は尹氏に対し、次回は必要に応じて実力行使をしなければならないと通知している。 尹氏の弁護団は、検察が「基本的な人間の良識」を「不快なほど無視」しているとし、「記者会見を個人の屈辱の場に変えた」とコメント。「(尹氏は)健康維持に大きな課題をもたらすいくつかの基礎疾患」を患っており、捜査に十分協力することが困難であると述べた。 一方で、鄭成湖(チョン・ソンホ)法相は、前大統領のそういった振る舞いは「率直に言って恥ずかしい」と話した。 「尹氏は半袖のトップスとズボンを着用していたが、特別検察官が逮捕令状を執行しようとした際に刑務所の制服を脱ぎ、彼らが去った直後に再び着たと報告されている」と述べ、「元々の立場を考慮し、特別な扱いへの疑念を抱かせることなく、適切な尊厳をもって彼を扱うことを保証する」と続けた。【翻訳編集】 AFPBB News

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