陸上女子100メートルで23年世界選手権を制したシャカリ・リチャードソン(米国)が、現地7月27日に逮捕されていた。米スポーツメディアが報じたもので、男子短距離で交際中のクリスチャン・コールマンへのドメスティックバイオレンス(DV)が理由という。 陸上王国、米国の短距離界に衝撃が走った。世界女王のリチャードソンが、19年世界選手権の男子100メートル金メダリストで交際しているクリスチャン・コールマンに対するDVで逮捕されていたことが発覚した。 米スポーツメディア「ジ・アスレチック」によると、事件が起きたのは7月27日、シアトルの空港。警察の報告書では、保安検査場でリチャードソンとコールマンが激しく口論。逮捕した警官はリチャードソンが何度もコールマンを突き飛ばす様子を目撃した。 リチャードソンは拘置所に19時間近く拘留されたという。コールマンはリチャードソンについて2年交際している恋人だと警官に告げ、報道によると告訴せずに被害者であることを否定した。 米国陸上統括団体(USA Track & Field)はこの件についてのコメントを控えている。 リチャードソンは事件後の7月31日に開幕した全米選手権に出場。女子100メートル予選1組で11秒07をマークして2位で通過したが、1日の準決勝を棄権していた。 一方のコールマンは男子100メートルで決勝に進出。9秒86で5位だった。