警察官などになりすまして、高齢者から現金をだまし取ろうとした特殊詐欺グループの受け子とみられる男が逮捕されました。 詐欺未遂の容疑で逮捕されたのは、マレーシア国籍の53歳の男です。 警察によりますと、特殊詐欺グループは、7月29日からきょう（4日）までの間、岡山県赤磐市の女性（80）に複数回、警察官などになりすまして電話をかけ、「暴力団員を逮捕して捜査しているが、あなたの個人情報が流出し、あなた名義の通帳が作られ、あなたに報酬として400万円を渡したと供述している」「今のままだと共犯になるので、暴力団からお金を受け取っていないということを証明するために、あなたのお金の紙幣番号を確認する必要がある」「560万円の受け渡しをしてもらう」「玄関の階段の所に置いてほしい」などとうそをいい、捜査員になりすました男がきょう（4日）女性の自宅を訪問しました。しかし、「だまされたふり作戦」により張り込んでいた警察官が、現金を受け取りにきた男を逮捕したということです。 警察は7月28日に女性の家族から被害の申告を受け、女性の協力をえて「だまされた作戦」を実施したということです。 調べに対して、男は「指示を受けて荷物を取りに行ったことに間違いないが、中身は何か知らなかった」と詐欺未遂の容疑を否認しているということです。 警察が特殊詐欺グループの指示役を含めて全容解明に向けて調べを進めています。