藤木直人が主演を務め、白石麻衣が共演する『最後の鑑定人』(フジテレビ系 毎週水曜 午後10時~10時54分)の第5話(8月6日(水)放送)に佐野岳がゲスト出演する。 本作は、かつて科捜研のエースとして活躍し“最後の鑑定人”と呼ばれていた主人公が、科学的アプローチを駆使して難事件を解決に導いていくサイエンス×ミステリー。原作は「永遠についての証明」で2018年に第9回野性時代フロンティア文学賞(現「小説 野性時代 新人賞」)を受賞した小説家・岩井圭也の同名小説。 俳優デビュー30周年を迎える藤木直人が孤高で人に興味がない偏屈科学者・土門誠、白石麻衣が土門のバディで人のウソを見抜くのが得意な“変人”研究員・高倉柊子、松雪泰子が土門の過去を知る科警研研究官・尾藤宏香を演じ、迫田孝也、中沢元紀、阿部亮平、栗原類らが共演する。 8月6日(水)放送の第5話にゲスト出演する佐野が演じるのは、仮想通貨関連企業の社長・室田誠治。事故死と断定された女性の死に関わっている容疑をかけられ、自身の薬物使用も疑われている役どころとなる。 ある日、糸川翠(池田朱那)という女性の遺体が発見された。現場と遺体の状況から警察は事故死と断定し、他殺の疑いはないと判断していた。しかし翠の素性を知っていた神奈川県警・捜査一課巡査部長の都丸(中沢元紀)は、他殺の可能性が高いとにらむ。というのも2年前、都丸は室田と翠がドラッグパーティーをしていた疑いで事情聴取をしていた。当時は二人から薬物反応が出ず、証拠も不十分だったことから逮捕できずにいた。 そんな中、翠が自殺を図る。一命を取りとめたものの、室田を恐れ彼の元から逃げたがっていた。そんな翠に寄り添っていた都丸は、今回の件は事故ではなく室田が何かしら関与していると疑う。だが警察の捜査では、今回も翠の遺体から薬物使用の痕跡は見つからなかった。そこで都丸は土門(藤木直人)と高倉(白石麻衣)に、翠が他殺で亡くなったことを証明してほしいと依頼する。 <佐野岳 コメント> ◆ご自身の役柄をどのように演じましたか? 今回演じた室田は、金と権力にまみれた、まさに“絵に描いたような成金のクズ”。監督からは“シリーズで一番救いようのない最低の人間でいてほしい”と言われました。 ここまで徹底して嫌われる役を演じるのは初めてで、だからこそ、“好かれない覚悟”を持って演じました。彼の言葉や態度に、視聴者の皆さんが心底ムカついてくれたら、役者としては本望です。自分でも不快になるほど室田を突き詰めていたので、終わったときにはちょっとした脱力感と達成感がありました(笑)。 ◆佐野さんの思う『最後の鑑定人』の見どころを教えてください。 この作品の魅力は、表面的には事件の真相を科学で解き明かす“鑑定推理ドラマ”でありながら、その裏で人間の弱さや業が静かに描かれているところです。室田という人物は、その“業”を体現する存在。視聴者の倫理観を揺さぶるようなシーンも多く登場します。 そして何より、そんな彼に立ち向かう登場人物たちの真っ直ぐな眼差しが、希望の光のように輝いて見えるはずです。細かなやり取りの中に込められた真実の積み重ね。その重みと熱量を、ぜひ感じていただきたいです。