米女子バスケで「大人のおもちゃ」の投げ込み相次ぐ、選手に直撃も

(CNN) 米女子プロバスケットボールWNBAのロサンゼルス・スパークスとインディアナ・フィーバーの試合中、「大人のおもちゃ」がコートへ投げ込まれる出来事があった。こうした出来事は1週間で3度目で、リーグに影響が出ている。 カリフォルニア州ロサンゼルスの「クリプトドットコム・アリーナ」で5日に行われた試合の第2クォーター、緑色のおもちゃがフィーバーのガードを務めるソフィー・カニンガム選手(28)へ向けて投げ込まれた。 カニンガム選手はSNSで今週、こうした物を投げるのはやめてほしいと訴えていたが、5日の試合では脚におもちゃが当たったように見えた。 試合後、カニンガム選手は自身の以前の投稿に返信する形で、「効果がなかった」とX(旧ツイッター)に投稿した。 インスタグラムのストーリーズにも「まさか本当に当たるなんて。あんなツイートをしなければよかった」とのメッセージを投稿した。 この出来事を受け、5日の試合は短時間中断した。 スパークスのガード、ケルシー・プラム選手がおもちゃをコート外へ蹴り出した後、試合会場のファンからはブーイングが発生。おもちゃを投げたとみられる人物を指さすファンの姿も見られた。 スパークスは6日、CNNへ声明を寄せ、「昨晩の試合中、ファンがコートに物を投げ入れた。クリプトドットコム・アリーナの警備は直ちに対応し、当該物を速やかに撤去して、これ以上の中断なく安全に試合を再開させた」と説明した。 そのうえで、選手や審判などコート上にいる人に危険を及ぼす行為であり、深刻に受け止めていると表明。「試合を妨げたり、会場内にいる人の安全を脅かしたりするファンの行為は容認されない」と指摘した。 CNNはWNBAやインディアナ・フィーバーにもコメントを求めている。 試合はスパークスが100対91で勝利した。リン・ロバーツ監督は記者団に「ばかげている。愚かだし、くだらない」などとコメントした。 WNBAでは5日の事案に先立ち、同様の出来事が1週間に2件起きていた。 今月1日には、シカゴの競技場でゴールデンステート・バルキリーズがシカゴ・スカイに73対66で勝利した際、スタンドから大人のおもちゃが投げ込まれる出来事が発生。おもちゃはコートのすぐ外、片方のゴールの下に落ちた。 この3日前、ジョージア州アトランタでバルキリーズがアトランタ・ドリームに77対75で勝利した試合でも、似たような出来事が起きていた。 WNBAによると、アトランタでの事案に関与した人物は身元が判明し、逮捕された。 WNBAは今週、こうした行為に及んだファンは訴追され、WNBAの観戦が禁止されると明らかにしていた。

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