「10万!23時から!」闇バイトの犯行指示、連絡開始から逮捕までわずか「1日半」 ギャンブルで借金、消費者金融→ヤミ金→強盗実行役に……裁判員裁判で見えた経緯

昨年、「闇バイト」に応募した若者が実行役を担う強盗事件が首都圏で相次いだ。そのうち千葉県四街道市で起きた事件について、千葉地裁は29歳の被告に、懲役7年の判決を言い渡した。 一連の強盗の形態は共通していた。まず、X(旧ツイッター)などで応募してきた面識のない若者同士を、現場近くで集合させる。秘匿性の高い通信アプリ「シグナル」や「テレグラム」を使って、指示役がターゲットの住所を伝える。そして、若者達は指示通り、多くは夜中に住宅の窓ガラスを割って侵入。住民を殴るなど暴行し、粘着テープで縛って、現金を奪うという流れだ。 裁判では、そうした事件の一部始終が詳しく語られた。さらに、被告がギャンブルやゲームでお金を失い、消費者金融やヤミ金融から借金を重ねて、頼る先をなくした末に闇バイトに手を染めたことも分かった。 被告が犯行の段取りを指図する「指示役」と通信アプリでつながってから、警察に逮捕されるまで、わずか1日半だった。メッセージ履歴などの証拠から明かされたのは、「夜からにしようか!」「10万!23時から!」と知人同士のような軽いノリで指示が出されている実態だった。(共同通信=池上いぶき) ▽「奥さんがどうなっても…」

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