事件の家宅捜索先で無抵抗の男性に暴行を加えたとして、大阪府警の警部補と巡査部長が逮捕された事件で、捜索先に居合わせた別の男性も「全身を合計で200発くらい殴られた」と説明していることが7日、関係者への取材で分かりました。 大阪府警捜査4課・警部補の時長力容疑者(51)と、巡査部長の阪口裕介容疑者(32)は7月、性風俗などの仕事を紹介するスカウトグループへの事件捜査で家宅捜索した際、無抵抗だった20代の男性の頭や顔を複数回、平手打ちするなどの暴行を加えた疑いが持たれています。 関係者によりますと、捜索先には他にも事件関係者の男性2人がいましたが、このうち1人が「警察官が多数なだれ込んできて、いきなり殴られた。全身を合計で200発くらい殴られた。救急病院に行った」などと説明していることが新たに分かりました。この男性は「4、5人から殴られた」とも話しているということです。 現場に設置されていた防犯カメラにも一部の暴行の様子が映っていて、警察は他にも暴行に加わった捜査員がいないか、当時の状況を詳しく調べています。